・目白の坪単価データ【2026年最新】
・尾張徳川家の邸宅跡「徳川ビレッジ」とは
・五摂家筆頭・近衛家ゆかりの「近衛町」
・富裕層が目白を選ぶ5つの理由
・「いい意味でなにもない」という価値

アナリスト
「目白って、なんとなく高級住宅街のイメージがあるけど、実際どうなの?」と気になったことはありませんか?
山手線の駅でありながら、目白駅は改札がひとつだけ、駅前に大きなスーパーもパチンコ店もないという珍しい駅です。繁華街の池袋と学生街の高田馬場に挟まれながら、賑やかさとは無縁の静けさを保っています。
今回は、皇族・華族に愛され続けた目白の歴史と、いま富裕層がこの街を選ぶ理由を、坪単価データとともに解説します。
目白の坪単価データ【2026年最新】
まずは客観的な数字から見ていきましょう。
| 項目 | 坪単価 | 前年比 |
|---|---|---|
| 豊島区 住宅地 平均(2026年公示地価) | 約301万円 | +12.87% |
| 目白4丁目 | 約370万円 | 上昇 |
| 目白2丁目 | 約354万円 | 上昇 |
| 豊島区 全体(公示地価・全国7位) | 約729万円 | +14.27% |
目白エリアの住宅地は坪350〜370万円台。港区の3A(青山・赤坂・麻布)が坪1,000万円超であることを考えると控えめに見えますが、豊島区の住宅地平均を大きく上回る水準です。
💡 目白の地価が安定している理由

アナリスト
尾張徳川家の邸宅跡「徳川ビレッジ」
目白を語るうえで外せないのが、目白3丁目にある徳川ビレッジです。
ここは尾張徳川家19代当主・徳川義親(よしちか)侯爵の本邸敷地内につくられた邸宅街。約7,000坪の敷地に、庭・駐車場・メイドルームを備えた33邸が並びます。
- 入り口には監視カメラを設置、一帯は私有地として立入禁止
- 6m幅の広い私道で囲まれたプライベート空間
- 専門業者が日々、樹木の手入れと私道の清掃を実施
- 桜・かりん・イチョウなど大木が季節を彩る
現在も外交官や外資系企業の役員といった富裕層が居住しています。都心とは思えない静けさと、どこか日本離れした雰囲気が漂う一角です。
五摂家筆頭・近衛家ゆかりの「近衛町」
目白駅の西側、新宿区下落合2丁目周辺は「近衛町」と呼ばれるブランドエリアです。地名には存在しませんが、不動産の世界では別格の扱いを受けます。
この地は、五摂家筆頭・近衛家の当主で学習院院長も務めた近衛篤麿の邸宅があった場所。その長男が、のちに内閣総理大臣となる近衛文麿です。
近衛町エリアの見どころ
・旧近衛邸のケヤキ……樹齢100年超。道路の中央に、地域の要望で残された大木
・日立目白クラブ……旧「学習院昭和寮」。東京都選定歴史的建造物
・おとめ山公園……「御留山」が由来。徳川将軍家の狩猟地で、庶民は立入禁止だった
・パークコート目白近衛町……近衛文麿の邸宅跡に建つマンション
周辺のマンションには「近衛」「御留」という文字が使われることが多く、それだけでブランドとして機能しています。
・番町・麹町の坪単価・番町の歴史と格式・芸能人や富裕層が選ぶ理由・文教地区の魅力・皇居隣接という立地・城南五山・松濤との比較芸能不動産アナリストこの記事では上記をまとめました&[…]
富裕層が目白を選ぶ5つの理由
理由1. 皇族・華族に選ばれてきた歴史
1908年に学習院が移転してきたことが、目白のすべての起点です。皇族・華族の子弟が通う官立学校が来たことで、近衛家・徳川家といった名家が周辺に屋敷を構えました。「目白=高級住宅地」というイメージは、こうして100年以上かけて形成されたものです。
理由2. 「いい意味でなにもない」という価値
目白在住者が口を揃えるのが、この点です。駅前に大型商業施設も歓楽街もありません。だからこそ人通りが少なく、静かで、治安が良い。「何もない」ことが、そのままプライバシーの価値になっているのです。
理由3. 山手線で1路線のみという静けさ
目白駅は山手線しか通っていない、改札もひとつだけの駅です。ターミナル駅のような人の流入がなく、通勤・通学以外の人通りはほとんどありません。それでいて池袋まで1駅、新宿まで3駅という利便性を持ちます。
理由4. 文教地区としての教育環境
学習院大学を筆頭に、日本女子大学、川村中学校・高等学校、目白小学校などが集まります。幼児教育の私塾や進学塾も多く、教育を重視する家庭にとって理想的な環境です。
理由5. 都心とは思えない緑の豊かさ
おとめ山公園(東京の名湧水57選)、目白庭園(回遊式日本庭園)、学習院キャンパスの緑。高低差のある地形が、変化に富んだ景観をつくり出しています。
目白と他の高級住宅街を比較
| エリア | 坪単価 | 格式の源流 |
|---|---|---|
| 番町・麹町 | 約1,558万円 | 旗本屋敷・皇居隣接 |
| 松濤 | 約750万円 | 紀州徳川家・鍋島家 |
| 池田山・島津山 | 約601〜808万円 | 大名屋敷・華族邸宅 |
| 目白 | 約350〜370万円 | 学習院・近衛家・尾張徳川家 |
坪単価では他エリアに及びませんが、皇族・華族との結びつきの強さでは目白が随一です。言い換えれば、「格式のわりに手が届く」エリアともいえます。
💡 目白は「買える高級住宅街」

アナリスト
目白に住むのはどんな人?
目白・下落合エリアの居住者には、次のような傾向があります。
- 外交官・外資系企業の役員(徳川ビレッジなど外国人向け高級賃貸)
- 企業経営者・旧家(代々住み続けるケースが多い)
- 文化人・芸術家(洋画家の佐伯祐三、中村彝がアトリエを構えた)
- 教育熱心なファミリー層(学習院・日本女子大などの文教環境)
港区や渋谷区のような華やかさはありません。むしろ「目立たないこと」を求める層が、この街を選んでいます。身なりも立ち居振る舞いも上品な住民が多いと評されるのが目白です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 目白の坪単価はいくら?
2026年公示地価で豊島区の住宅地平均が約301万円/坪(前年比+12.87%)。目白4丁目は約370万円/坪、目白2丁目は約354万円/坪です。豊島区全体の公示地価は全国7位にランクインしています。
Q2. 徳川ビレッジには誰でも入れる?
入れません。一帯は私有地として立入禁止です。入口に監視カメラが設置され、居住者以外は立ち入れないようになっています。外観のみ、通り沿いから眺めることができます。
Q3. なぜ目白は高級住宅街になったの?
1908年に学習院が移転してきたことが最大の要因です。皇族・華族の学校が来たことで、近衛家(五摂家筆頭)や尾張徳川家といった名家が周辺に屋敷を構え、「屋敷町」としてのブランドが確立しました。
Q4. 目白と目白台は違うの?
違います。目白は豊島区、目白台は文京区です。隣接していますが行政区が異なり、地価も別々に算出されます。混同しやすいので不動産を検討する際は注意してください。
・松濤の坪単価データ・格式を守る2つのルール・芸能人が松濤を選ぶ理由・松濤の歴史と文化施設・値崩れしにくい不動産の見極め方芸能不動産アナリストこの記事では上記をまとめました渋谷駅か[…]
目白|まとめ
📌 この記事のまとめ
- 目白の坪単価は約350〜370万円(豊島区住宅地平均は約301万円・前年比+12.87%)
- 徳川ビレッジは尾張徳川家の邸宅跡・約7,000坪に33邸・立入禁止の私有地
- 近衛町は五摂家筆頭・近衛家ゆかりのブランドエリア
- 1908年の学習院移転が高級住宅街化の起点
- 「駅前に何もない」ことが、そのまま静けさと治安の価値になっている
- 番町(坪1,558万円)の約4分の1で、格式と価格のバランスが良い
目白は、派手さで勝負する街ではありません。皇族・華族に選ばれ続けた100年の歴史が、静かに、しかし確実に街の価値を支えています。
「何もない」ことを価値と捉えられる人にとって、目白は東京でも稀有な選択肢になるはずです。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました🙇♀️
▼ 参照リンク(一次情報)
📍 合わせて読みたい
・芸能人が住む街を選ぶ基準・芸能人が住む街ランキング15選・各エリアの坪単価、(芸能人居住者層、選ばれる理由)・住居選択トレンドの傾向芸能不動産アナリストこの記事では上記をまとめました[…]
・池田山・島津山の坪単価・「城南五山」とは何か?・芸能人・富裕層選ぶ理由・上皇后さまの実家・松濤・田園調布との比較芸能不動産アナリストこの記事では上記をまとめました […]
「田園調布に家が建つ!」——昭和のお笑いコンビが一発芸として使っていたほど、田園調布は成功した人が住む街の代名詞として知られてきました。ところが近年は、「田園調布がやばい...」「空き家、ゴーストタウン化が進んでいる」[…]
免責事項
本記事は公示地価等の公開データおよび報道・公開情報に基づく分析であり、個別の不動産取引を推奨するものではありません。居住者に関する記述には推測を含む場合があります。掲載情報は執筆時点のものであり、地価は今後変動する可能性があります。実際の不動産取引にあたっては、不動産会社・不動産鑑定士等の専門家にご相談ください。

